タイトル:新潮 2025年 8月号 | ||||
新連載 | ||||
山吹散るか ほろほろと 第 1回 男は同志社大学の礼拝堂で、英文学科の女子学生に目を止めた。京都を舞台に繰り広げられる一大ロマン。 | … | 辻原登 | P7 | |
創作 | ||||
弔いのひ(230枚) 三年前に亡くなった父親との関係に落とし前をつけるため、わたしは私小説に挑戦することに決めた。過去のメール履歴を辿り、脳裏に響く声から記憶を呼び起こす。書き続ける者の覚悟が滲む渾身作! | … | 間宮改衣 | P19 | |
掌篇 | ||||
チャンス 作曲家のおれは、法廷ものオペラの作曲に悩み続ける。頼みの綱は家族だけ。救いの神ははたして誰? | … | 筒井康隆 | P101 | |
短篇 | ||||
テレポートの軌道 台北に向かう高速鉄道の車両は、日本の新幹線そっくりだ。繋がるはずもない路線と時間が結ばれていく。 | … | 滝口悠生 | P105 | |
熊谷草 お化け鯉を夢で恐れたかつての少年も、地域とともに老いぼれた。清冽な水が注ぐ池、忍び寄る気配――。 | … | 佐藤厚志 | P119 | |
連作 | ||||
パニック 保護犬のプアが、ハーネスをちぎり逃げ出した。どこへ? 感情さえ及ばない思考や意識の外側へ。 | … | 高山羽根子 | P133 | |
対談 | ||||
上田岳弘×町屋良平 デビュー前の野蛮さと自由を忘れずに 芥川賞同期に明かす、怒りという原動力。現代小説と批評の困難、村上春樹作品の影響と後続世代の距離。 | … | P145 | ||
高橋源一郎×松家仁之 助手席で天皇小説を体験する(復路)――『DJヒロヒト』への道のりと「出口」について 作家を描くことで歴史を書き、自分たちの今を知る。「政治と文学」の問題を根底から捉え直す徹底討論! | … | P161 | ||
第13回 河合隼雄物語賞・学芸賞発表 | ||||
【物語賞受賞作】 あのころの僕は | … | 小池水音 | P184 | |
【学芸賞受賞作】 僕には鳥の言葉がわかる | … | 鈴木俊貴 | P184 | |
選評 岩宮恵子(物語賞)/中沢新一(学芸賞) | … | P186 | ||
リレーコラム | ||||
街の気分と思考 記憶が混ざる | … | 村田沙耶香 | P188 | |
街の気分と思考 同伴する背中 | … | 伊藤亜紗 | P192 | |
新潮 | ||||
手紙と座布団 | … | 黒井千次 | P196 | |
医学的編集とソーシャルワーク的編集 | … | 白石正明 | P198 | |
天気の話 | … | 待川匙 | P200 | |
特別書評 | ||||
移動する民の幕末明治――宮本 輝『潮音』を読む | … | 渡邊英理 | P202 | |
合わせ鏡にうつる藪をかきわけ――金原ひとみ『YABUNONAKA―ヤブノナカ―』を読む | … | 羽田圭介 | P208 | |
書評委員による 私の書棚の現在地 | ||||
上坂あゆ美・ひらりさ『友達じゃないかもしれない』 | … | 高瀬隼子 | P214 | |
光嶋裕介『建築のはじまり――光嶋裕介の旅とスケッチ』 | … | 小池水音 | P218 | |
本 | ||||
レオノーラ・キャリントン『石の扉――キャリントン中・短綱集』(野中雅代 訳) | … | 豊崎由美 | P222 | |
円城 塔『去年、本能寺で』 | … | 畠山丑雄 | P224 | |
連載評論 | ||||
雅(みやび)とまねび――日本クラシック音楽史 第 8回 | … | 片山杜秀 | P226 | |
独りの椅子 石垣りんのために 第15回 | … | 梯久美子 | P236 | |
小林秀雄 第119回 | … | 大澤信亮 | P246 | |
連載小説 | ||||
Ifの総て 第14回 | … | 島田雅彦 | P258 | |
湾 第14回 | … | 宮本輝 | P268 | |
荒れ野にて 第88回 | … | 重松清 | P280 | |
第58回新潮新人賞 応募規定 | … | P302 | ||
執筆者紹介 | … | P307 |
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