タイトル:群像 2025年12月号 | ||||
| 新連載 | ||||
不在事件 「故障には人間らしさがある」。1日目の朝、シャワーとバスタブが議論を交わし、麦でできた四角い一枚が飛び上がって皿に着地する。物質たちの見つめる先には「誰か」がいるのか。 | … | 多和田葉子 | P11 | |
ニューヨーク滞在記 何が私をここに連れてきたのかーー。ニューヨークに引っ越したいま、自分とアメリカという国の関係を、根本的なところから考えてみたい。 | … | 平野啓一郎 | P20 | |
リンゴのくしゃみ ほんの小さな行為が、思いがけず「罪」へと変わることがある。幼い日の記憶、抜かれた細い大根、仮面ライダーの声。世界の裂け目に芽生える「罪」のはじまりを優しく見つめる。 | … | 伊藤亜和 | P26 | |
旅する芸人 事務所無所属のピン芸人が、各地を回って感じたこと、気づいたこと、考えたこと。あっちに行ったりこっちに来たり、思考と笑いがフルスピードで飛び交う紀行エッセイ。群像Web連載第1回を本誌に先行掲載。 | … | 九月 | P32 | |
| 中篇一挙 | ||||
恥の龍 「お前はボールの声を聞いたことがあるかな?」あなたは九年ぶりに再開した男からゴルフボールを渡される。大学時代、彼とあなたのかたわらには、もうひとりいた。群像新人文学賞後第一作。 | … | 綾木朱美 | P38 | |
アニマル・フーガ マッチングアプリをあさる中で出くわした29歳のふたりは、かたやオープンリレーションシップの相手と同棲し、一方は浮気され別れたパートナーから連絡が届き続ける。社会の価値規範、理性と無秩序な感情の間でもがき続けるふたりの行き着く先は。 | … | 市街地ギャオ | P130 | |
| 創作 | ||||
永遠を囲う壁 初めての雪が降る中、こうして壇上に招かれ、これは何のスピーチでしょうか。私は語り出す、職場のことを、双子のことを、父のことを。 | … | 井戸川射子 | P208 | |
紙の爪 ミスのないように点検してはいるものの、売上表を提出するときはいつも緊張する。今月は早めに出せたし上出来だと思っていたら、総務の内川さんが向こうから歩いてくるのが見えた。 | … | くどうれいん | P214 | |
ある声の系譜 血を流して人が死ぬ場面を見ると頭に響く「しゃくにくだん」の声。検索ボックスにその言葉を打ち込むと、現れたのは真っ黒な背景に張り付けられた映像だった。 | … | 乗代雄介 | P222 | |
| 『言語化するための小説思考』刊行記念対談 | ||||
小川哲×三宅香帆 「言葉の向こう側」に目を向ける 生み出した言葉は、「誰」のためにあるのだろう。最前線で活躍する作家と評論家による「言語化」対談。 | … | P230 | ||
| 「群像CINEMA」鼎談 | ||||
二〇二〇年代に映画について語るということ 金子由里奈×児玉美月×ゆっきゅん フィルマークスやSNSによって、映画との向き合い方はどう変わったのか。テーマから語り方まで、激変する映画の現在を問う鼎談を、特別先行公開。 | … | P258 | ||
| 論点 | ||||
地方を食い物にする「過疎ビジネス」 地方自治の危機を前に、地方紙ができること、なすべきことは何か。福島県国見町の公金を狙った悪質なビジネスを追った記者は、地方自治のあり方とメディアの使命を問いかける。 | … | 横山勲 | P248 | |
| 往復書簡 | ||||
ふたりのための往復書簡 第5回 向坂くじら×紗倉まな 差別について話をはじめるために、「差別とはなにか」を言葉にする。差別と闘う方法のようなものを求めて、ふたりは一冊の本を読むことにした。 | … | P268 | ||
| 本の名刺 | ||||
彩瀬まる/鳥山まこと | … | P285 | ||
| 最終回 | ||||
あいまいな世界の愛し方 第12回 尽きない好奇心をエンジンに、世界との「絆」をめぐる探究の旅。過去の記憶は「新しい現実」として生き直され、僕たちがまだ知らない意味を獲得していく。 | … | 田村正資 | P291 | |
| 随筆 | ||||
これより自由降車区間です | … | 一木けい | P228 | |
言い淀む作家の近くで | … | 鵜尾佳奈 | P256 | |
なんもない部屋 | … | 金井球 | P298 | |
鈍色の記憶に赤とピンクの差し色を | … | 高森順子 | P372 | |
船窓 | … | 待川匙 | P468 | |
| 連載 | ||||
きょくあじさしとくさのこ姫 第11回 | … | いしいしんじ | P300 | |
世界は誤訳でまわってる 第 9回 | … | ブレイディみかこ | P310 | |
オオカミの 第13回 | … | 高橋源一郎 | P324 | |
Wet Affairs Leaking 第24回 | … | 阿部和重 | P338 | |
鉄の胡蝶は歳月に夢の記憶に彫るか 第88回 | … | 保坂和志 | P346 | |
脳葉の蔭より 第 3回 | … | 小原奈実 | P374 | |
「雑」の風景 第 3回 | … | 平山周吉 | P380 | |
源氏百人一首 らせん譚 第 3回 | … | 毬矢まりえ 森山恵 | P390 | |
運命の文学史 終わりから始まる物語 第 3回 | … | 須藤輝彦 | P406 | |
丁寧な暮らしの哲学 第 6回 | … | 戸谷洋志 | P416 | |
絵画という地図を手にして 第 4回 | … | 乗代雄介 | P430 | |
これからの人生。 第 7回 | … | 小西康陽 | P422 | |
庭を耕す 第 6回 | … | 山中瑶子 | P436 | |
あのころの面影 仏文回想記 第 9回 | … | 野崎歓 | P440 | |
九鬼周造 第 5回 | … | 星野太 | P446 | |
ことばと演劇 第11回 | … | 平田オリザ | P460 | |
リアルなインターネット 第12回 | … | 竹田ダニエル | P470 | |
習い事だけしていたい 第18回 | … | 酒井順子 | P477 | |
ストーリーワイズ 第18回 | … | 立川小春志 | P482 | |
不浄流しの少し前 第21回 | … | 鈴木涼美 | P488 | |
誰もわかってくれない――なぜ書くのか 第22回 | … | 武田砂鉄 | P492 | |
文化の脱走兵 第36回 | … | 奈倉有里 | P496 | |
現代短歌ノート二冊目 第62回 | … | 穂村弘 | P509 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第64回 | … | くどうれいん | P501 | |
星占い的思考 第69回 | … | 石井ゆかり | P506 | |
〈世界史〉の哲学 第168回 | … | 大澤真幸 | P512 | |
| 書評 | ||||
『時の家』鳥山まこと | … | 大森靜佳 | P530 | |
『「いきり」の構造』武田砂鉄 | … | 頭木弘樹 | P532 | |
『彼の左手は舵』中村文則 | … | 小池水音 | P534 | |
『一歩前進、二歩後退』絓秀実 | … | 郷原佳以 | P536 | |
『みちゆくひと』彩瀬まる | … | 坂崎かおる | P538 | |
『匂いに呼ばれて』関口涼子 | … | 菅原百合絵 | P540 | |
『小説、この小さきもの』鴻巣友季子 | … | 鈴木結生 | P542 | |
『あなたが政治について語る時』平野啓一郎 | … | 武田砂鉄 | P544 | |
『一九四五年に生まれて 池澤夏樹 語る自伝』池澤夏樹(聞き手・文 尾崎真理子) | … | 武田将明 | P546 | |
『言語化するための小説思考』小川哲 | … | 田村正資 | P548 | |
『ガラスと雪のように言葉が溶ける』尹雄大Xイリナ・グリゴレ | … | 渡邊十絲子 | P550 | |
群像Web紹介ページ | … | P552 | ||
執筆者一覧 | … | P560 | ||
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