タイトル:群像 2025年 2月号 | ||||
新連載 | ||||
創作 鳥のいない国 温暖化が進み、地方政府モシㇼに移入する者たちが増え続けるなか、移入組のユウは通学バスで見かける梨緒に声をかける。「あなたのことが気になってたんですけど」ーー。 | … | 円城塔 | P5 | |
エッセイ ことばと演劇 演劇の起源から現代に至るまでの道のりを、回り道をしながら辿る。講談社現代新書編集部とのコラボ連載がスタート。 | … | 平田オリザ | P23 | |
エッセイ くぼみにふれる ①マイ・マウンテン 「そしたらもう一家離散よ」と聞いた瞬間、なぜか力が抜けたようにほっとしたのを覚えている-―『なめらかな人』が話題の美術家よる新連載。 | … | 百瀬文 | P32 | |
エッセイ 可愛い哲学 多くのひとは、哲学をとても堅苦しいものだと考えていることだろう。しかし、実は哲学は可愛さに溢れている。 | … | 三木那由他 | P38 | |
創作 | ||||
いくつもの窓 次の仕事の当てもないまま三年働いた保険の営業を唐突に辞めた。待ち望んだ休みを手にしても、わたしには思っていたほどやりたいこともなく、緩慢に時間が過ぎてゆく。 | … | くどうれいん | P46 | |
ルポ | ||||
「国境なき医師団」をそれでも見に行く 戦争とバングラデシュ編・最終章 「まったく他人事ではない」。政変直前のバングラデシュで世界最大のロヒンギャ難民キャンプを訪ねた作家は故郷を奪われ暴力に晒される難民たちの現実に痛切なメッセージを受け止める。 | … | いとうせいこう | P64 | |
対談 | ||||
一生に一度出会えるかどうかの小説を訳す 岸本佐知子X小澤身和子 いまあらためて多くの読者を得ているルシア・ベルリンとシルヴィア・プラス。翻訳を通して彼女たちの作品に向き合った二人が語り合う。 | … | P78 | ||
批評 | ||||
主婦的なるものの曖昧な存在論 「意識の流れ」から「フェミニズム」の文脈へ。金井美恵子『軽いめまい』に描かれる、社会のなかにたしかな居場所を持たない「主婦」たちへの眼差しはどこから生まれたのか。 | … | 片岡大右 | P100 | |
保守のコスモロジー② 自死を選んだ西部邁にとって、Bundとは何だったのか。 | … | 富岡幸一郎 | P110 | |
小特集・脱原発 | ||||
講演 『新古事記』創作秘話 第3回「「脱原発社会をめざす文学者の会」文学大賞」フィクション部門の受賞記念におこなわれた講演・対談を特別収録。原子爆弾の開発地であるロスアラモスを舞台に、物理学者の妻で日系三世の主人公の暮らしを描いた『新古事記』に込められた思いとは。 | … | 村田喜代子 | P92 | |
対談 村田喜代子×川村湊 3・11後に書かれた、あらたな「原爆文学」の誕生 | … | P96 | ||
article | ||||
ニューヨーク・リベラルたちの長い冬--2024年大統領選から私たちは何を学んだのか? 自分たちの考え方こそがアメリカをより良い国にする、と信じてきた。トランプを次期大統領に選んだアメリカで、リベラルは多くの問いを突きつけられている。 | … | シェリーめぐみ | P134 | |
本の名刺 石井ゆかり/宇野常寛/佐久間文子 | … | P143 | ||
最終回 | ||||
第ゼロ次世界大戦 第12回 ヨーロッパ各地と北アメリカの戦地を転じながら、壮大なスケールで描いてきた「ゼロ番目」の世界大戦ーー七年戦争。激動の一八世紀史はいよいよクライマックスへ。 | … | 鹿島茂 | P152 | |
デビュー前の日記たち 第12回 過去の日記にあったいわく言いがたい現在との距離感。書くことの不思議をめぐる「ディグ」が完結。 | … | 宮内悠介 | P168 | |
随筆 | ||||
無口な客 | … | 伊藤亜和 | P44 | |
タナトスは無気力とともに | … | 片岡一竹 | P132 | |
東京の合唱、独唱、そして斉唱 | … | 小西康陽 | P178 | |
なぜいま恋愛? | … | 高橋幸 | P218 | |
余白に棲むものたち | … | 望月遊馬 | P304 | |
ナイスフュージョン | … | 山中瑶子 | P326 | |
鈍感録 | … | 吉田恵里香 | P406 | |
連載 | ||||
きょくあじさしとくさのこ姫 第 2回 | … | いしいしんじ | P180 | |
私的応答 第 4回 | … | 井戸川射子 | P189 | |
世界は誤訳でまわってる 第 4回 | … | ブレイディみかこ | P197 | |
Wet Affairs Leaking 第14回 | … | 阿部和重 | P210 | |
鉄の胡蝶は歳月の夢は記憶は彫るか 第78回 | … | 保坂和志 | P229 | |
あいまいな世界の愛し方 第 2回 | … | 田村正資 | P220 | |
音と言葉のデジタリティ 第 3回 | … | 大谷能生 | P282 | |
ロッコク・キッチン 浜通りでメシを食う 第 3回 | … | 川内有帆 | P260 | |
夫婦はどこへ? 第 5回 | … | 三宅香帆 | P295 | |
小説を探しにいく 第 8回 | … | 小川哲 | P306 | |
習い事だけしていたい 第 8回 | … | 酒井順子 | P311 | |
ストーリーワイズ 第 8回 | … | 立川小春志 | P316 | |
西高東低マンション 第 9回 | … | 武塙麻衣子 | P321 | |
父たちのこと 第 6回 | … | 阿部公彦 | P330 | |
不浄流しの少し前 第11回 | … | 鈴木涼美 | P372 | |
誰もわかってくれない――なぜ書くのか 第12回 | … | 武田砂鉄 | P375 | |
天皇機関説タイフーン 第13回 | … | 平山周吉 | P390 | |
セキュリティの共和国ーー戦略文化とアメリカ文学 第16回 | … | 新田啓子 | P348 | |
ゲは言語学のゲ 第19回 | … | 吉岡乾 | P362 | |
海をこえて 第17回 | … | 松村圭一郎 | P408 | |
群像短歌部 第17回 | … | 木下龍也 | P380 | |
文化の脱走兵 第27回 | … | 奈倉有里 | P415 | |
現代短歌ノート二冊目 第52回 | … | 穂村弘 | P427 | |
日日是(にちにちこれ)目分量 第54回 | … | くどうれいん | P420 | |
星占い的思考 第59回 | … | 石井ゆかり | P424 | |
書評 | ||||
『うつせみ』紗倉まな | … | 一穂ミチ | P430 | |
『DTOPIA』安堂ホセ | … | 尾崎世界観 | P432 | |
『パンダ・パシフィカ』高山羽根子 | … | 長田育恵 | P434 | |
『すごい短歌部』木下龍也 | … | 寺井龍哉 | P436 | |
『二十四五』乗代雄介 | … | 僕のマリ | P438 | |
『かりそめの星巡り』石沢麻依 | … | 森山恵 | P440 | |
『磯﨑新論』田中純 | … | 山本昭宏 | P442 | |
群像Web紹介ページ | … | P444 | ||
第69回群像新人文学賞応募規定 | … | |||
執筆者一覧 | … | P450 |
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