TOP

趣味は「読書」

群像 2022年12月号 [ 文芸雑誌目次DB ]

群像

毎月7日
(株)講談社

講談社 BOOK倶楽部:文芸書 群像

文学賞関連

群像トップページ
  • 2022年
  • 2021年
  • 2020年
  • 2019年
  • 2018年
  • 2017年
  • 2016年
  • 2015年
  • 2014年
  • 2013年
  • 2012年
  • 2011年
  • 2010年
  • 2009年
タイトル:群像 2022年12月号
中篇一挙掲載
 
雲をなぞる 
千秋は聴く。慈郎が話す、死んだ朝寿のことを、かれがよく行っていたおでん屋のことを、おでん屋で聴いた誰かの語りを、誰のものかわからなくなった、誰のものでもない声に、耳をすませる。このからだが、書かれた文字に、書くための紙になるまで、聴いてみたいと思っている。
青野暦 P6
創作
 
フェスティヴィタDEATHシ 
「激辛フェスで大役をこなす自分を見てもらって、その勢いでプロポーズしようと思ってるんです」。フェスティヴィタ池尻大橋店の長い一日が始まる。
金原ひとみ P48
 
袋いっぱいに黒い種が 
銀坂の孫の、不登校がつづいているらしい。「だめな時は、逃げればいいのよ」母の声を思い出した。
川上弘美 P74
 
仁徳天皇 
民に慕われ聖帝と呼ばれても、嫉妬深い大后の怒りに為す術もない。「町田古事記」最終話。
町田康 P83
特集 小さな恋
 マンガ・エッセイ
小さな恋の60年 
『小さな恋のものがたり』を描きつづけて60年。初恋のときめきを胸に秘めた、81歳の漫画家が編んだ夢いっぱいの宝箱。
みつはしちかこ P104
 創作
お返し 
息子が保育園でバレンタインのチョコレートをもらった。「うれしいか?」「うれしいよ!」無邪気な声に、おれは別の記憶に思いをはせる。
高瀬隼子 P120
 
かわいそうに、濡れて 
〈あなたは熱い風雨だ、見える限りの、宇宙に抜けていく空だ、〉。中也賞詩人の書き下ろし詩篇。
井戸川射子 P134
 批評
あなたが生きられる物語――恋/愛を問い直す  
いまだ包摂されないグラデーションをとらえるために。松浦理英子作品を透かして拡張する親密性のかたち。
水上文 P138
 新連載
レディ・ムラサキのティーパーティー――姉妹訳 ウェイリー源氏物語 
『源氏物語 A・ウェイリー版』の〈戻し訳〉は、いかにして成しとげられたのか――「ワードローブのレディ」「エンペラー・キリツボ」など、光る訳語を見出した翻訳秘話。
毬矢まりえ 森山恵P148
 エッセイ
静かに眠っている本を 
取り戻せない過去、物が導く記憶、胸に空いたドーナツの穴。「惜しかったね」と懐かしく笑いあう日々に、詩と散文と、浸る幸福。
菅原敏 P160
 エッセイ
偏愛ラブレター 「偏愛」するものがあるってなんて素敵なんだろう。愛情あふれる6つのエッセイ。 
青葉市子/小川洋子/木下龍也/高山羽根子/町屋良平/向井康介
  P174
小特集  ソルニット、ふたたび
 
自然と政治、蛇行する思考――オーウェルとソルニット 
ディストピア的イメージを覆し、自然を愛する新たなオーウェルの本質を見出していく。ソルニットの新刊『オーウェルの薔薇』をめぐる、共訳者ならではの刺激的対話。
川端康雄 ハーン小路恭子P192
 批評
砂漠のノーテーション 
なぜソルニットは砂漠でカントリーミュージックを聞いているのか。砂漠と音楽をめぐるいくつかの事柄。
東辻賢治郎 P206
 
レベッカ・ソルニットの捉え方で露呈するのは読者自身かもしれない 
思想家、社会活動家、フェミニスト――。母国アメリカではどのように受容されているのか。あなたにとってのソルニットは?
渡辺由佳里 P215
エッセイ
 
追悼・中井久夫 ヒュブリスの罪と十字架 
精神科医として、文学者として多くの業績を残した中井久夫が亡くなってから3ヵ月。彼の人間としての態度が今も私たちに伝え続けるものとは――。
最相葉月 P224
『ポエトリー・ドッグス』刊行記念エッセイ
 
近代詩100年の「わからなさ」 
詩のわからなさとはなんなのか、そして、どこからくるのか。一九二二年という文学上の特異点から、モダニズムを解きほぐす。
斉藤倫 P234
『大江健三郎の「義」』刊行記念対談
 
大江健三郎と柳田国男の“夢のゆくえ” 
「ギー兄さん」は「義にいさん」か「ヤナギタにいさんか」ーー『大江健三郎全小説』の解説者が、柳田民俗学に詳しい歴史家と語った。
鶴見太郎 尾崎真理子P244
連作
 
ふたり暮らしの〈女性〉史〔3〕 
人が、ただの個人として生きることはなぜこんなにも難しいのだろう。無責任に語り継がれてきた「常識」的な性/生ではない、彼女たちが選びとった足取りを見つめ直す試み。
伊藤春奈 P267
article
 
生理から既存の社会を問う――「生理アクティビズム」の課題と可能性 
谷口歩実 P260
最終回
 
Nの廻廊 
私は人目も憚らず涙を流した。・・・・棺に近づき、蓋を開けてもらい、その顔を見つめつづけた、自裁を遂げた友への鎮魂の賦。
保阪正康 P286
コラボ連載
 
SEEDS 現代新書のタネ     
第10回 多文化共生から、違う世界に生きる人々との共生へ
塩原良和 P295
連載
 
多頭獣の話 
第 3回
上田岳弘 P302
 
の、すべて 
第11回
古川日出男 P316
 
鉄の胡蝶は夢の記憶に歳月に彫るか 
第52回
保坂和志 P336
 
歩山録 
第 2回
上出遼平 P358
 
野良の暦 
第 2回
鎌田裕樹 P372
 
「くぐり抜け」の哲学 
第 3回
稲垣諭 P376
 
文化の脱走兵 
第 3回
奈倉有里 P390
 
文学ノート・大江健三郎 
第 4回
工藤庸子 P395
 
庭の話 
第 6回
宇野常寛 P434
 
事務に狂う人々 
第 7回
阿部公彦 P446
 
撮るあなたを撮るわたしを 
第 7回
大山顕 P462
 
世界の適切な保存 
第 8回
永井玲衣 P470
 
なめらかな人 
第 9回
百瀬文 P476
 
文学のエコロジー 
第10回
山本貴光 P482
 
投壜通信 
第 6回
伊藤潤一郎 P494
 
磯崎新(シン・イソザキ)論 
第12回
田中純 P507
 
「後」(アフター)の思考 
第 4回
石戸諭 P532
 
言葉の展望台 
第19回
三木那由他 P548
 
こんな日もある 競馬徒然草 
第22回
古井由吉 P558
 
日日是(にちにちこれ)目分量 
第28回
くどうれいん P544
 
「近過去」としての平成 
第33回
武田砂鉄 P566
 
星占い的思考 
第33回
石井ゆかり P554
 
所有について 
第19回
鷲田清一 P522
 
辺境図書館  
第33回
皆川博子 P562
 
〈世界史〉の哲学 
第144回
大澤真幸 P572
 
文芸文庫の風景 
第24回
津田周平  
随筆
 
図書館への道 
青木海青子 P241
 
ちんちんは面白い 
澁谷知美 P370
 
見えない水、見える水 
千種創一 P504
 
俺様ルール前提の「なんちゃって民主主義」 
平井美帆 P430
書評
 
『永遠年軽』温 又柔 
平岡直子 P586
 
第67回群像新人文学賞応募規定 
   
 
執筆者一覧 
  P594

ひとことコメント

コメント: