タイトル:文藝2025秋号 | ||||
創作 | ||||
目立った傷や汚れなし フリマアプリせどりのサークルに加入した翠(すい)。物の価値を見極める活動に高揚する一方、休職中の夫への愛情は下降し―価値をめぐる快楽と葛藤がバキバキに交差する! | … | 児玉雨子 | P8 | |
ごみのはての 「この世界は、にせものなのよ」。ごみ屋敷でめぐりあう便利屋ども×老婆×闇バイトの男たち。噓と真実をめぐり、声なき者たちの叫びが炸裂する文藝賞受賞第一作! | … | 佐佐木陸 | P234 | |
今日はユーカリ食べちゃったから眠くて眠くて 百子(ももこ)は心ぼそくなると、同じマンションに住む山彦(やまびこ)さんに会いに行く。恋人である川太郎との生活や、過(よぎ)る母の記憶。そしてまた水曜日がやってくる。気鋭が紡ぐ再生の物語。 | … | 小原晩 | P296 | |
特集 戦争、物語る傷跡 | ||||
鼎談 小林エリカ×永井玲衣×奈倉有里 「語りたい、でも忘れたい」 終わらない記憶と対話 | … | P86 | ||
創作 忘却 言葉を失った「私」が従事するのは、自殺幇助のアルバイト。忘却することで生き延びる日常の果ては―― | … | 村田沙耶香 | P100 | |
創作 おだやかな日常について ロサンゼルスの風景に潜む、歴史の沈黙と語られなかった言葉。日々の記憶が時空を超えて重なり合う。 | … | 柴崎友香 | P107 | |
創作 少年AB 立川、熱海そして京都。ある事件の記憶をかかえる朝見(あさみ)があの日「われわれ」に返したかった言葉とは―― | … | 町屋良平 | P136 | |
創作 ペグマン 正しくありたい。しかし調べるほどわからなくなる――ガザに心を飛ばし苦悩する作家が逃げ込む先は? | … | 芦沢央 | P144 | |
創作 咬傷 術後の譫妄(せんもう)の中で聞いた戦争の報と首に残る「咬み跡」。現実か幻か、身体が記憶した傷が静かに疼く。 | … | 高橋知由 | P168 | |
エッセイ 〈内海〉の声は聴こえるか | … | 宮地尚子清水加奈子 | P128 | |
エッセイ 青っ恥 | … | 五所純子 | P152 | |
エッセイ 八十年ぶんのかさぶた | … | 大田ステファニー歓人 | P178 | |
エッセイ 父の傷、私の傷 | … | マユンキキ | P183 | |
エッセイ 戦争の身体 | … | 大前粟生 | P186 | |
読書ノート 傷跡をまなざすための読書 | … | 齋藤美衣 | P199 | |
論考 被害と傷、そしてトラウマ | … | 信田さよ子 | P159 | |
新連載開始 | ||||
難民移民モノローグ 日本に生きる難民移民、そして支援者。よるべない地で生きぬく人々の足跡がいま編みなおされる――文学とノンフィクションの臨界点。 | … | いとうせいこう | P206 | |
犬は人生 犬は飛行機 ある日、家族になった元野犬の保護犬「ちくわ」。日々繰り返される愛おしい時間のなかに潜む、かつての喪失。見つめ直される「生」と新しい家族の形とは― | … | 岸政彦 | P324 | |
連載 | ||||
ゆめ 最終回 | … | 朝吹真理子 | P332 | |
尻 on fire 日記 第 2回 | … | 岸本佐知子 | P358 | |
JR常磐線夜ノ森駅 第 7回 | … | 柳美里 | P372 | |
ジンタルス RED AMBER 風配図II 第 8回 | … | 皆川博子 | P376 | |
ギケイキ 第48回 | … | 町田康 | P400 | |
受賞作は「文藝」に掲載! 第9回「日本語で読みたい韓国の本翻訳コンクール」、募集開始 | … | P357 | ||
書評 | ||||
吉本ばなな『ヨシモトオノ』 | … | [評]前川知大 | P426 | |
向坂くじら『踊れ、愛より痛いほうへ』 | … | [評]伊藤亜和 | P427 | |
パーシヴァル・エヴェレット 木原善彦訳『ジェイムズ』 | … | [評]中村隆之 | P428 | |
綿矢りさ『激しく煌めく短い命』 | … | [評]坂崎かおる | P429 | |
町屋良平『生活』 | … | [評]井戸川射子 | P430 | |
カミラ・グルドーヴァ 上田麻由子訳『人形のアルファベット』 | … | [評]小野絵里華 | P431 | |
中原昌也『焼死体たちの革命の夜』 | … | [評]芦花公園 | P432 | |
季評 | ||||
たったひとり、私だけの部屋で 労働と文学 2025年3月~6月 | … | 水上文 | P418 | |
連載 | ||||
文芸的事象クロニクル 2025年3月~5月 | … | 山本貴光 | P437 | |
第63回文藝賞応募規定 | … | P434 | ||
著者一覧 | … | P439 |
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